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Callan メソッドへようこそ

Callan™ メソッドによる英語学習は早期に効果が現れます!

Callanメソッドは、集中した条件の下で英語力を向上させるために、特別に考案された教授法です。絶え間ない講師の質問に対し、学生は最大限に言葉を聞いて話します。学生が授業の中で話す際に、講師が文法や発音のミスを直すので、多くのことを学ぶことができます。

Callanメソッドは、体系的な訂正と強化を重点として、綿密に計画された方法に基づき英単語や英文法を教授します。授業では多くのスピーキングやリスニングの機会が設けられていますが、リーディングやライティングの機会もあり、学習した内容を修正したり復習したりできます。

Callanメソッドでは、講師が早口で話すので、自然な速度で話される英語を理解できるようになります。ただしそのためには、出席者全員が常に集中して授業に参加することが求められます。

1/4 の時間で英語を習得

Callanメソッドの授業時間は、他のあらゆる英語学習法の 1/4です。平均的な学生がケンブリッジ英語検定試験(PET)のレベルに到達するまでに、通常は350時間が必要とされることに対し、Callanメソッドで必要とされる時間は80時間です。ケンブリッジ試験準備(FCE)コースの時間は、たったの160時間です。

Callanメソッドはさまざまな国籍・年齢の学生に適しています。Callanメソッドは特別な器具(ホワイトボードを含む)や補助テキストは必要とせず、私立学校、公立学校、および大学の授業で応用が可能な学習法です。また、学生は授業以外の時間に、テキストを使って互いに練習することもできます。

それに加え、認定校で学習する学生は、インタラクティブ(相互対話)形式のエクササイズを利用して、オンラインで英語を練習することもできます。詳しい内容については、各校までお問い合わせください。

Callan メソッドの実践

皆さんはおそらくCallanメソッドによる英語の授業が、これまでに受講したどんな授業ともかなり違っているという印象を持たれるでしょう。じっと黙って着席して、読解力のテストをしたり、テキストを使って文法の練習をしたりすることはありません。すでに知っている英語表現だけを使用する、「自由会話」の時間もありません。もちろんそのような練習も役には立ちますが、自宅やカフェでも練習できることです。Callanメソッドの授業は、教室の外では行なえない重要な活動を中心に展開されます。学生の皆さんは、授業中は常に英語を耳にします。そして、皆さんにはたくさん英語を話していただき、すべてのミスを講師が訂正します。このようにして休む暇なく英語が話される環境に囲まれ、短時間で英語力が向上します。黙っていたり、つまらないと感じたり、ボーッとしていたりする時間はありません。授業は楽しいものです!

次に、Callanメソッドの授業内容とその効果についてご説明します。

講師が学生に質問する

Callanメソッドのテキストには、たくさんの質問があります。それぞれの質問を通じて、単語、表現、文法を学び、講師が学生の皆さんに、順番に質問を尋ねます。皆さんはいつ質問をされるか分からないので、常に集中することが求められます。1人の学生が1つの質問に答えた後、講師はすぐに次の質問に移ります。

講師が早口で話す

Callanメソッドの授業では、講師は早口で話します。その理由は、実際の社会では早いスピードで話すことが普通だからです。正しい英語を理解したいと思われるなら、早いスピードの会話に耳を傾け、自分の母国語に翻訳せず英語をそのまま理解する練習をすることが必要です。翻訳をしないという考え方は、Callanメソッドの中心に据えられています。このメソッドでは英語で直接考える力を身に付けます。

また、スピーキングの最中に分からない文法の箇所に遭遇しても、途中で話すのを止めないように指導します。私たちは皆さんに、反射的に自然に話していただきたいと考えています。間違えても心配はいりません。授業でミスをするのは当然です。Callanメソッドの講師が皆さんのミスを訂正します。皆さんは、その訂正から学び取ることができます。もちろん、自宅に帰ってからテキストを読んだり、文法をチェックしたり、語彙を蓄えたり、自分で力を伸ばす努力をしてもよいでしょう。しかし、授業はテキストを閉じてリスニングやスピーキングを練習する時間です!

講師はすべての質問を2回繰り返し、皆さんがお答えになる際にお手伝いします

授業では講師は早口で話すため、質問を2回繰り返します。そのため、皆さんは最初に聞き取れなかった質問をもう一度聞くことができます。

質問の後、講師がすぐに回答の最初の部分を言います。それは、皆さんがすぐに話し始めるように皆さんを「促す」ためです。例えば、

講師: ”Are there two chairs in this room? Are there two chairs in this room? No, there aren’t …”
学生(すぐに): ”No, there aren’t two chairs in this room; there are twelve chairs in this room.”

講師が回答の初めを言って皆さんを促さなければ、皆さんはどう答えればよいかと考え始め、頭の中で自分の母国語に翻訳し始めてしまいます。
回答の際には、講師が皆さんをサポートしながら一緒に答えを言います。ある単語を忘れたり何を言えば、いいか分からなかったりした場合は、講師が次に続く1つまたは2つの単語を教えてくれます。皆さんは講師の真似をしますが、すぐにご自分で答えを続ける必要があります。皆さんは常にご自分で答えを続け、言葉に詰まったときにだけ、講師に手伝ってもらいます。そのようにして、皆さんは自信を身に付け、短時間で学習することができます。講師が手伝ってくれるのを、待っていてはいけません。それでは会話力は、なかなか向上しません。

質問の文法を模範にした長い答え

私たちは皆さんに、できるだけたくさんスピーキングの練習をしていただきたいと思っています。そのため、授業で発言する際には、常に質問を模範として文法的に正しい完全な文体で答えるようにしてください。例えば、

講師: ”About how many pages are there in this book?”
学生: ”There are about two hundred pages in that book.”

このように、ただ単に質問に答えるというだけでなく、学習する必要がある語彙や文法を使った完全な文体で答えていただきます。

真似(イミテーション)による訂正

Callanメソッドでは、講師がその場で学生の皆さんのミスを訂正します。講師は最初に皆さんのミスを真似て(繰り返し)、次に間違えた単語の正しい発音や変化形を言います。例えば、皆さんが「He come from Spain」と言った場合、講師はすぐに「not come –comes」と訂正します。真似(イミテーション)によるこの訂正で、皆さんはご自分のミスと正しい英語の発音や形の違いについて、理解することができます。皆さんは講師に続いてすぐに正しい単語を繰り返した後、一人で文を完成させる必要があります。ミスを訂正してもらうことで、たくさんを学び取れます。また、休みなく訂正されることで、次の課題に早く進めできます。

短縮形

授業では、講師は短縮形を使用します(例:講師は「I do not」と言う代わりに「I don’t」と言う)。それは英会話では短縮形を使うことが自然であることを、理解していただく必要があるためです。また、皆さんが話をするときに自然な言葉遣いをしたいと思うのであれば、短縮形の使い方を身に付けることが必要になります。

授業の構成

学校によって、授業の構成はさまざまですが、Callanスクールの通常の50分授業は、約35分のスピーキング、10分のリーディング、5分のディクテーションで構成されています。そして、リーディングとディクテーションの練習は、しばしば授業の途中で行われます。

リーディングでは、学生の皆さんに声を出してテキストを読んでいただき、講師が皆さんのミスを訂正します。ディクテーションはライティングの練習ですが、講師の言う内容の聞き取りも行われます。すなわち、Callanスクールの50分授業は、黙っている暇のない、50分の英会話漬けの時間です。

おしゃべりは無し

Callanメソッドではスピーキングの練習に力点が置かれていますが、それはおしゃべり(自由会話)ではありません。Callanメソッドの授業は、効果的に早く休みなく学習できるように構成されていて、短時間で英語力を向上させることができます。おしゃべりに費やす時間はありません。おしゃべりは、授業の前後ならしても構いません。

英語の授業でおしゃべりをするというのは、良い時間の使い方ではありません。まず、発言する人が何人かの生徒に限られてしまいます。第2に、おしゃべりでは学生はすでに知っている英語表現だけを使います。第3に、会話の途中で講師がミスを訂正することが簡単ではありません。

Callanメソッドには、それらの問題はありません。授業の最初から最後まで、学生全員がリスニングとスピーキングを練習し、さまざまな語彙や構文を身に付け、ミスを訂正されることで正しい英語を学べます。そして、何よりも誰も退屈するようなことはありません!

繰り返し、繰り返し、繰り返し!
体系的な訂正

母国語では、ときどき未知の言葉を読んだり聞いたりすることがあります。その言葉を1回または2回読んだり聞いたりするだけで、その言葉を覚えて使えるようになるのが普通です。一方、外国語を学ぶ際には、事情は大きく異なります。言葉や文法構造を実際に理解して適切に使えるようになるまで、何度も聞いたり、見たり、使ったりしなければ身に付きません。そのためには、学習の中に訂正を取り入れることが必要です(すでに学習した内容の繰り返し)。それは、絶対的に不可欠な点です。学習の中に訂正を取り入れなければ、学習した内容をすぐに忘れ、会話力や理解力は向上しません。

Callanメソッドのすべての授業では、もちろんテキストを使って新しい英語表現も学び、それを練習します。しかし、学習した内容を実際に使えるようになるために、たくさんの訂正も行います。担当の講師がどの程度の訂正が必要かを判断しますが、この訂正こそが皆さんの学習の重要な部分になります。

また、たくさんの訂正があるため、一度にすべての内容を理解することは重要ではありません。慣れていくことで、段々容易に理解できるようになっていきます。Callanメソッドの訂正は、ごく自然に体系的に行われます。毎日、たくさんの訂正を行って、新しい英語を少しずつ覚えていくのです。

リーディングとディクテーションでも訂正

授業中のリーディングとディクテーションの練習も、Callanメソッドの体系的な訂正の対象となります。最初に、スピーキングの段階で新しい単語を覚えます。何回かの授業の後、リーディングの最中に同じ単語が登場します。最後に、ディクテーションでもその単語が現れます。これがCallanメソッドの自然な流れです。

ディクテーションの訂正

Callanメソッドでは、宿題はほとんどあるいはまったく必要ありませんが、ディクテーションを訂正することはとても大切です。ディクテーションはテキストに印刷されているので、自宅やバスの中など、どこでも容易に訂正できます。すでに学習した単語の表記を覚える助けになるので、この訂正作業はとても大切です。

Callan メソッドの最初の授業

Callanメソッドの最初の授業では、質問のすべて、そしていくつかの語彙は、皆さんにとって初めて耳にするものです。この段階では、まだ訂正は行われていません。その理由で、講師はたくさんの質問は尋ねません。講師の言うことに耳を傾け、スピード、質問、訂正などの授業の方法に慣れ親んでください。

Callan メソッドの各段階と CEFR* のレベル
およびケンブリッジ大学一般英語試験の比較

*ヨーロッパ言語共通参照枠